当院には最も大切にしている5つの特徴があります。
1.たまごを主役に捉えた治療方針
生殖医療の本質に真摯に取り組む
妊娠の主役はたまご(卵子・胚)です。
ゆえに、まず患者さまひとりひとりの年齢、卵巣予備能を的確に把握して、それに適した治療法を選択することが大切です。
当院は、これまでの診療経験を活かして、豊富な症例データと科学的根拠に基づいた的確な判断を下して参ります。
晩婚化、晩産化から生じる卵子の老化に起因した不妊が増えている現実と向き合い、限られた治療期間で有効な治療を繰り広げて、出来るだけ早く妊娠して頂けることを、治療の第一目標に掲げて参ります。
2.たまごに優しい培養環境
見える化によるラボ業務の品質管理
培養室は「もともとクリーンな部屋」ではなく、「皆でクリーンに保つ努力を続ける部屋」であると考えています。
当院の自慢は、たまご(卵子・胚)に優しい環境を保つために設計した設備自体ではなく、培養室の中で働く胚培養士の意識そのものです。
私たちは、スタッフの皆が理念を共有して、クリーンな培養環境を維持するための努力を継続して参ります。
そして、たまごに優しい培養環境を維持するために、胚培養士の技術指導・精神教育を重視して参ります。
3.体外受精以外の選択肢
卵管鏡下卵管形成術(FT)
卵管の狭窄や閉塞(卵管因子)は、不妊原因の30%前後と報告されています。
体外受精は卵管性不妊に対する治療の主流ですが、卵管鏡下卵管形成術(FT)も卵管性不妊に有効であることが知られています。
FTは日帰りでの治療が可能で、基本的に1回の治療で完結することが多く、身体への負担も少なく、健康保険も適用されるため、身体にも家計にも優しい治療法です。
ただし、FTはあくまでも、卵子と精子が出会う能力を高めるに過ぎません。残念ながら、卵管因子以外の不妊原因が存在する場合、必ずしもFTは妊娠の決め手にはなりません。
私たちは、卵巣予備能の評価に精通し、FTの限界(有効な治療部位や適応年令など)を熟知した上で、体外受精以外の選択肢としてFTを検討して参ります。
4.子宮の中も見える化
子宮鏡検査の重要性の再考
お二人の受精胚には、お二人の想いだけでなく、私たち治療チーム全員の溢れる想いまでもが、ぎっしりと詰まっています。
あくまでも、妊娠の主役はたまご(胚)です。しかし、大切な胚を子宮の中に戻す前に、その内部を子宮鏡で観察した上で、安心して胚移植を行いたい、と私たちは考えています。
実際に子宮内を観察すると、実に多彩な異常像を呈していることに驚かされます。しかし、それらの全てが妊娠に支障を来す訳ではないことも経験して来ました。
私たちは、多くの症例の子宮内膜を一途に観察してきた経験を元に、より最短で結果を出すためのプランを的確に提案して参ります。
5.さみしくない治療環境
ご夫婦の対話・私たちとの会話・患者様同士の交流
妊娠に向けて治療を始めるまでの間に、すでに、人それぞれ多くの苦労を伴っておられる事を、私たちは承知しています。
そして、治療が始まると、さらに、様々なことを犠牲にせざるを得ない事でしょう。
出来るだけ治療を優先した生活を試みよう、そう思っておられると思います。
でも、その闘志を一人で抱え込まないで下さい。私たちの治療は、夫婦ふたりで歩んでいくことが大切です。
そして、私たちスタッフ全員は、おふたりのお気持ちに寄り添う事の大切さを常に意識しております。
あなたは一人ではありません。どうぞ、いつでもお気軽に、お声がけ下さい。