9月2日より精液検査の方法、検査結果の表記、検査項目、検査料金などが下記のごとく変わります。
妊娠は卵子だけでは出来ません。精子の担う役割は重大です。この度の変更が、妊娠に一歩近づくための一助になればと思います。
ご理解を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
【精子形態評価の手順の変更】
未固定精液検体の200倍での検鏡から、染色標本作成後の1,000倍での検鏡に変更します。
これに伴い、より正確な形態評価が得られますが、作業に時間がかかるため、結果が出るのが他の評価項目よりも遅れます。
【精子形態評価の表記の変更】
8月7日より既に「奇形率」から「正常形態率」に変更しています。WHOラボマニュアルと同じ表記に統一することにより、他施設での結果と比較するのが容易になりました。
【精液成分検査(オプション検査)】
ご希望があれば、一般精液検査と併せて精液成分検査(精しょう検査)を行うことができます。
近年、精液の液体部分の「精しょう」が精子の運動、受精能力に大きく影響することが知られるようになりました。
この検査は、精しょう中の「酸化ストレス」「テストステロン」「亜鉛」を測定する検査です。一般的に測定されている血中濃度ではありません。
精子運動率や正常形態率が不良な方が、具体的で前向きな取り組み方法を見出すきっかけになることを期待しています。
【検査料金の変更】
保険適応のある精液検査の範疇を越えるため、自費検査となります。
これに伴い、採精カップ代も別途必要になります。
一般精液検査:3,300円(税込)
精液成分検査(3項目):4,600円(税込)
採精カップ代:110円(税込)
※詳しくは外来診察室でご質問ください。